【横浜カルバリーチャペル】 天の窓
     
2018年5月20日

「 天のクラウドサービス 」

最近、よく聞く「クラウドサービス」。写真やドキュメント等のデータを自分のパソコンに保管するのではなく、ネット上に保管し、そこにアクセスする事によって利用するパソコンの新しい利用形態のひとつである。以前は、データを相手に送信しない限り、自分のPCにあるデータはそのPCでしか利用できなかったが、クラウドサービスでは、データは自分のPCではなくクラウド(見えない雲の上)のサーバーにある訳で、いつでもどこからでも、どんなPCやスマホ等からでも、容易にアクセスできるのである。その為、写真やドキュメント等の膨大なデータを保管するハード(ドライブ等)が必要ないばかりか、PCが壊れてもデータを失う事も、PCを買い替えても、データを移行復旧する必要もない。今、PCで行っている事が、ネット上のクラウドでリアルタイムで同期されている。

この傾向は、何もPCだけの事ではない。最近では、車を所有せずにカーシェアリングを利用する、音楽CDを購入して所有するのではなく音楽配信サービスを利用して聞く、別荘を実際に買うのではなく、メンバーシップ(会員権)を購入してタイムシェアーする等に見られるよう、所有する事から利用する事へと変化している。遥か昔、経済学の授業で、資本主義経済の特徴は「私有財産制」と聞いたような記憶がある。より豊かになるとは、より多く所有する事と教えられたような気がする。時代は、確かに豊かになったが、私達は、その矛盾に気付いているのではないだろうか。「所有する時代」から「より所有しない時代」へ、非所有・非保有による生き方に魅力を感じるのである。

イエス様は「天に宝を蓄えなさい」と言われたが、現代風に言えば、この地で所有するのではなく、天のクラウドサービスを使用せよとの事ではないか。実際、私達はこの地上で何一つ所有していないのであって、死を超えて所有する事のできるものは何一つない。また、「あなたが地上で繋ぐ事は、天でも繋がれ」と主が言われたのは、天と地、神と私達がリアルタイムで同期されていて、私達は天の持てる全てに、この地上でいつでもどこからでもアクセスし、使う事ができるのである。まさしく、天のクラウドサービスではないか。今日は、弟子達に天から聖霊が下り、教会が誕生し、新しい時代が始まった日である。聖霊様こそが、天のクラウドサービスにアクセスするパスワードなのである。