【横浜カルバリーチャペル】 天の窓
     
2018年8月5日

「 見える化チャペル 」

最近、ちょっとした話題となりブーム化している透明ドリンク。そこで、私も透明「ラテ」を買ってみた。飲むまでどうしてもこれがコーヒーだとは信じられなかったが、確かに味はラテで、不思議を越えて衝撃的であり味覚が混乱しているかのようで気持ち悪かった。人は嫌というほど見た目に捕らわれている事に改めて気付かされた瞬間でもあった。「透明ドリンク」火付け役は、サントリー「いろはす」味付き天然水らしいが、今では、コーヒー、紅茶、抹茶、コーラ、そして何とビールまで見た目は水と変わらないというから、これはもう恐ろしい世の中である。専門家に「味と色とは別物」と言われても、昭和生まれの私にはどうしてもしっくりこない。ツイートを見ると「職場や会議でも罪悪感なく飲める!」とか、小学生が「水筒に入れて学校に持って行ってもバレない!」なんて書き込みもあってこれは納得。「見た目、水のようで健康に良さそう」であっても、健康に良いのは見た目だけだそうである。ドリンクもイメージで飲む時代なのであろうか。

透明化が強調されるのはドリンクだけではない。ビジネスの世界では、トヨタ自動車が「見える化」を社内に浸透させた事で知られるようになり、最近は、どの企業や組織でも透明化が重要視されているように思える。政治資金の問題でも、透明化・見える化は、事前に多くの間違いや悪用を防止する効果もあるであろう。

そんな社会傾向の中で、7月22日に献堂式を迎えた「東京カルバリーチャペル」(中野区弥生町)。大和カルバリーチャペルは「東名高速」から見える教会であるが、こちらは、まさに「透明チャペル・見える教会」である。新宿からのメインバス通りに面した側は壁ではなく一面ガラス張り。以前シャッターであった部分を全てガラス張りとした。もう見え過ぎるぐらい見える教会で、私には、礼拝がまるで路傍伝道を行っているかのように見えた。その「見える化教会」は、大川牧師曰く「地域の人々の安心にもつながる」と、時代と人の心を捕えた新しい伝道・礼拝の幕開けであった。

先月、この私達自身こそが「聖霊の住まわれる神の宮/教会」であると聖書から学んだ。さあ、内なる心をご覧になられる神の前に、私達の教会も、私の心も透明化で、まことの安心を内外に浸透させようではありませんか。