【横浜カルバリーチャペル】 天の窓
     
2018年9月9日

「 片方の靴・片方の靴下 」

先週、教会に行くため、着替えてタンスに靴下を探した。しかし、いくつ取り出しても右と左が合わないのである。家内の観察では、私は貧乏性で、確かに片方の靴下を失ったり穴が開いても、残った靴下を捨てずにタンスにしまっておくのである。だから、いつの間にか片方だけの靴下コレクションができてしまう。ある時、黒っぽい靴下なら同じだろうと履いた。朝暗くて良く見えなかったが、教会から帰宅して脱ごうとしたら黒と紺のペアであった。誰も気付かなかったはずだが、今後、牧師の靴下にご注目されませんように!

インドに宣教師を訪ねたアメリカのビジネスマン。ある日、すでに動き出した満員電車に乗ろうとすると、宣教師の片方の靴が脱げて線路に落ちた。すると彼は慌ててもう片方の靴を脱いで線路に投げたのである。ビジネスマンが、なぜ残っている方の靴まで投げ捨てたのか聞くと、宣教師がこう答えた。「私は落とした靴を取り戻す事はできない。でも、それを拾った人も、片方の靴では使う事ができないからもう一方も投げたんだ」。宣教師は、自分が失った事ではなく、それさえも誰かの益となり祝福となる事を考えていたのである。これこそ、自分の最後の靴をも投げる事のできる神の愛である。

単に、洋服ダンスの話ではないようである。私達の心のタンスも、欲張って手放す事を惜しみ、持っていても自分の役には立たないもので結構いっぱいなのではないだろうか。そうかもしれないと思われたら、あなたの心のタンスも一度チェックしてみてはいかがであろう。自分のものだと、いつまでも持っていても役に立たないが、それこそが誰かが必要としているものなのである。だから、私達も残った靴を大胆にも誰かの為に投げようではないか。

では、投げた後の靴箱はいかがしたものか?今年も、今日からオペレーションクリスマスチャイルドの受付開始である。戦争・飢餓・貧困・迫害などに直面する世界百国以上の子供達に、靴箱いっぱいのキリストの愛を届ける事ができる。昨年、日本からも13,527箱がフィリピンの子供達に贈られたが、そのうち71箱はこの教会・皆様からの贈物である。この素晴らしい働きをしているのはサマリタンパースという団体で、ルカ10章の強盗に襲われ大ケガをした人を助けた「良きサマリヤ」から命名された。そのエンディングは「あなた方も、行って同じようにしなさい」というイエス様の言葉である。だから私達も、心のタンスから神の愛を届けようではないか。