【横浜カルバリーチャペル】 天の窓
     
2018年10月14日

「 人生、80点ショットで 」

日経ビジネスに次いでよく読まれている経済紙「週刊ダイヤモンド」。最新号の見出しは「新宗教の寿命」。これは、牧師が見過ごす訳にはいかなかった。その内容は、このコラム欄で取り上げるほどではなかったが、読み終えた私は、「あれっ?これ何の雑誌だったか?」と表紙を再確認した。お分かりでしょうか。新興宗教をはじめとする日本の新宗教が、なぜ「ビジネス誌」でここまで詳細に、また大々的に取り上げられるのか…。もしかすると、そんなところにこそ問題の本質が隠されているのかもしれない。

しかしながら雑誌を買った以上、それを決して無駄にしない意気込みが牧師にはあるのである。プロゴルファー深堀圭一郎氏の「80点のショットを目指そう」という記事を見つけた!先週の「天の窓」にも書いたノーベル賞受賞者の本庶佑教授も、「僕が一番したい事はエージシュート(ゴルフで年齢以下のスコアで回る事)です」と答えておられたのを思い出した。本庶氏は現在76歳。目標76という事は、本庶氏、相当な腕前なようである。

たとえゴルフコースをスコア80で回れなくても、人生のコースを80点で回る事は大切ではないだろうか。深堀氏がこんな事を書いておられた。「スコアが安定しない一因は、100点満点のショットを常に打とうとするからです。事前に良い結果をイメージするのは重要ですが、自分の実力以上の事を期待すると、無意識の内にプレッシャーがかかり、それが無駄な力みを招きます。また期待値が高い分、ミスをした時のショックが大きくなり、メンタル面のコントロールが難しくなってしまう訳です。スコアを安定させるには、100点満点ではなく80点ショットを目指しましょう」。ゴルフはメンタルスポーツだとか、哲学だとか、性格が出る、と言われるが私のようにゴルフをしない人も、グリーンから人生を学べるようである。ゴルフも人生も、肩や腕の力を抜いて自然体で無理なくバランスよくスィングする事、飛ばなくてもフェアーウェイに乗っていれば大丈夫・問題なしとする広い心、たとえ、ミスをしても、それもゲームの一部だと、ミスを受け入れる寛容な心で平常心を保つ事など、実に共通点が多いではないか。

先週の賛美奉仕者会、「先生、結構ミスしますよね」と言われ一瞬凹みそうになったが「でも、それがホッとするんですよね」と言われありがたかった。今日は墓前礼拝/納骨式が行われる。「人生100年」と言われる時代を生きる私達だからこそ、心も体も信仰も80点ショットで良い。聖霊様なる最高の導き手/キャディーがおられるのだから心配ない、大丈夫である!