【横浜カルバリーチャペル】 天の窓
     
2018年11月11日

God Positioning System 」

先月、教会BBQ食材調達の為、家内に連れられコストコに行ったのであるが、何とドローンが普通に売られているではないか。お値段は12万円以上とまだまだ高いが、食材と共にドローンが買える時代となったと驚いた。

操縦は車より難しいそうであるが、最近は車だけでなく、ドローンにもGPS位置情報による自動装置が組み込まれているとあってこれまた驚いた。更にRTH機能(自動帰還性能)がついていて、ボタン一つで操縦者の手元まで戻ってくるというのである。ところでRTHとは何の略か調べてみたらReturn To Home(我が家に戻る)ボタンの事で、どんなに遠く、たとえ迷子になっても大丈夫、必ず帰れるという安心ボタンでもある。

私達、現代人の便利な生活はGPS機能なしには考えられなくなってきた。今では、カーナビ、スマホ、腕時計から、航空機や船舶、測量や建設現場でもなくてはならない機能となっている。GPS(Global Positioning System地球測位システム)とは、約30の衛星によって高い天から、地球上の現在位置を測定するためのシステムの事である。最近はセキュリティでも、保護者による子供の位置情報や、ペットの首輪等にも使われるが、若者の間では「友達もGPSで探す」とまで言われる時代となった。

デトロイトで迷子になってフロリダの家まで帰って来た猫ホリーの話や、6か月かけて4800kmを自力でたどり着いた犬のボビー君のストーリーは本にまでなった。にわかには信じられないような動物達の帰巣能力。しかし時々、「うちの犬(猫)だけは、どうも…。近所でも迷子になるのです」という声も聞くので調べたら「能力の違いは、種類だけでなく、飼い主・飼われ方にもよる」とあり、やはり飼い主に似るという事であろうか…。帰巣能力の事を英語ではHomingと言い、ズバリ「ホーム/我家に帰ること」である。鳩や渡り鳥、魚やウナギ、ミツバチや蟻にもあるという。彼らは、今、自分がどこにいるのかだけでなく、自分が命いただいて生まれた場所、そしてHomeなる帰る家を知っていて、最後にはそこに必ず戻ってくる。

一方、私達人はいかがであろう。今、自分がどこにあって、どこに向かって生きているのか。私の魂が生まれた故郷がどこで、人生の旅路を終えて帰るべきHome我家がどこなのか。私達がGlobal Positioning System以上に必要なのは、高い天から私の歩みをご覧になり、守り導かれる神のGod Positioning Systemである。先週、主の御許に帰られた武田三子姉は、そんな天のHoming GPSを持っておられたのである。 我らの国籍天にあり!