【横浜カルバリーチャペル】 天の窓
     
2018年12月9日

「 師走ing 」

普段は何があっても落ち着いている師も走るぐらい忙しいので「師走」と呼ぶのですが、どうも最近の先生は大変で、年中走り回っているように思えます。聖書の時代の男性も走る事は恥とされていましたので、決して走りませんでした。しかし聖書には、放蕩息子を遠くに見つけた父が、息子目指して走る場面があります。それは、あなたを遠くに見つけた父なる神のお姿であって、アドベントを迎えたこの年末、走らないはずの神が、そんなあなた目指して全力で走られるシーズンなのです。

さて、近ごろ話題となっている椅子があります。文房具用品で有名なコクヨが開発した“ing”という不思議な名前の椅子です。最近、PCやオフィス業務などで、長く椅子に座る生活が健康被害をもたらして問題となっています。そこでコクヨが開発したのが、座面が体の動きや体重移動に合わせて360度自由に回転し、更に、前後左右ブランコのようにスイングするという椅子です。PCに集中しているだけで、知らぬ間に揺れて肩や腰の筋肉を促進し、4時間で1.5Km歩いたのと同じカロリーを消費するそうです。また、この微妙なバランスの揺れが脳内のα波やβ波を増加させ、脳の働きまで活性化するというのです。椅子ひとつで?と思いますが、政府の「働き方改革」よりかは、分かりやすく効果があるような気もします。しかし私にとっては、そんな「効果」より「高価」の方が気になります。アマゾンでも9~14万円もするもので、これならバランスボールを買うか、3時間半仕事して30分歩いたほうがいいような気がするのですが。

コクヨのスタンスは、忙しい現代人のペースを変えたり止めたりするのではなく、”ing”しながら、即ち継続しながら問題を解決するという考え方です。英語聖書の中にも”ing”は約2万回も記されています。創世記1:1は”In the beginning“で始まり、黙示録22:20は“I am coming”とのイエス様の御言葉で、即ち、聖書はingで始まりingで終わると言えます。イエス様も、ヨハネ 5:17で、「私の父は今に至るまで働いておられる。だから私も働くのである」言われました。私達の父なる神は、まさに古の昔より今に至るまで、そして世の終わりまで、罪に失われてしまった愛する息子を探して走り回っておられる“ing ”の神様なのです。今年も多くが計画されているアドベント、神の愛の師走ingとなりますように!