【横浜カルバリーチャペル】 天の窓
     
2019年1月6日

「 新しい時代に向かって 」

お正月恒例の箱根駅伝は、今年も視聴率32%を越える大人気であった。平成の常勝軍団青山学院大学は、昨年、大学三大駅伝と呼ばれる1月箱根駅伝、10月出雲全日本大学選抜駅伝、11月全日本大学駅伝を完全制覇した。青学の原監督は毎年目標を定め、「~大作戦」と名付けてレースに臨む事で有名である。今年は、監督就任15年目、箱根駅伝95回大会、5連覇がかかる事から「ゴーゴー大作戦」と呼んだ。過去3年いずれも2位であった最大のライバル東洋大学のゼッケンが5番である事も意識したと言う。今年も青学が最有力優勝候補であったが、何と往路6位と出遅れた。それでも後半、先頭を走っていたライバル東洋大を最後10区で抜いたものの、東海大に及ばず2位で5連覇を逃した。

一方、王者青学を倒した東海大学は、何とこれが駅伝初優勝で、満面の笑みでゴールした選手は、ゴールラインを全力で駆け抜け、彼の帰りを待っていたチームメート達の腕の中へと飛び込んだ。大学日本一を決めるこの箱根駅伝の勝利よりも、更に価値ある素晴らしいものがある事を、私達に教えてくれた瞬間であった。

負けた青学の選手達、そして原監督の涙にも尊いものを感じた。それは全力で戦った者にしか流すことのできない涙であった。そして、「人生は涙と敗北の先にこそ勝利のゴールラインがある」と語った原監督。来年の青学は更に強くなって箱根に帰って来るであろう。

私達も名監督イエス様のもと、昭和・平成の時代を駆け抜けて新しい時代へと、ゴールラインの先で待っている主と愛する者達の腕の中へと飛び込むのである。さあ、2019年という新しいレースのスタートである。主の十字架から繋げられた血と涙と汗の滲むこの命の襷は、どんな人生の敗北や涙でさえ、天を目指して走る者から奪い去る事はできないのである!

「このようにして、キリストの日に、私は自分の
走ったことが無駄でなく、労したことも無駄
ではなかったと誇ることができる」

ピリピ2章16節