【横浜カルバリーチャペル】 天の窓
     
2019年3月3日

「 33(みみ)の日 」

今日、3月3日は桃の節句「ひな祭り」であるが、同時に「耳の日」でもある。3の字が耳の形に見えることから、み(3)み(3)の日となったそうである。

最近購入した「ノイズキャンセリング」ヘッドフォン。ノイズキャンセリングとは、パッド等の消音材で外(害)音を遮断するのではなく、その雑音と「逆位相」の音をあえて出して±ゼロにして消去するという方法だそうである。と言われも、素人の私にはさっぱり理解ができないのであるが、百聞は一見に如かずで、このヘッドフォンを耳に当てたらあら不思議、家の前を走る車の音も一瞬で消えて静けさが覆った。本来ヘッドフォンというのは、音楽を聴く為にあるものであろうが、この日以来、私はむしろ心静かに集中する為に音なしでこれを使っている。実際このコラム欄を書いている今も耳についているのである。ある日、このヘッドフォンを付けて祈ったら、何と祈りの声だけははっきりと聞こえるのである。祈りというのはすごい!と思っていたら、安全の為に人の声は聞こえる設定になっていると書いてあった。。。どうりで家内が呼ぶ声も聞こえたわけである。

同様に、私達の周りには聞きたくない否定的な言葉や声などの害(外)音であふれている。これらをキャンセルできる心のノイズキャンセリングヘッドフォンがあれば、随分違った生き方ができるのではと思うのである。確かに、私を痛め苦しめる言葉や思いを、私の心に入らないようにその声を遮断・消音しようと努力すれば多くのエネルギーを消耗するであろう。そこで、この逆転の発想を人生にも取り入れたらどうであろうか。マイナスをもたらす言葉・声を消去しようと戦うのではなく、そんな時にこそ、心のマイナスを中和して、そこにプラスの世界をもたらす聖書の言葉・神の声をこの耳に心に流すことに専念したらいいのである。

北米のガソリンスタンドには「Stop Your Engine(給油中はエンジンを切れ)」というサインが必ずついている。人生も、少なくとも週に一度、日曜の朝の一時間、回り続ける心のエンジンを切って休め、マイナスに満ちたこの心に、プラスの言葉、聖書の声に耳を傾ける事が大切なのである。