【横浜カルバリーチャペル】 天の窓
     
2019年3月10日

「 心の笑点 」

「日曜日の人気番組のトップ5に『笑点』が入っています。日曜日、明るい話題のある所は視聴率が高くなっているわけです。」とは、リビングライフ3月号に、「日本人の心に届く『安心と驚き』のメッセージ」と題して、私達の主任牧師である大川従道師が書かれたエッセイの一部です。

勿論、日曜礼拝は視聴率ではありませんが、人々の心に安心の笑いと、天の驚きをお届けできなければ、番組も礼拝も魅力を失ってしまうでありましょう。教会や礼拝や説教が、ただ御言葉と福音宣教という「焦点」だけの一方通行で、ひと息つける心の「笑点」がどこにもないなら、人々の心をこの地より天へと引き上げ「昇天」させる事は困難でありましょう。私も普段から心して考え努力しているのですが、世界で最も繊細で豊かで奥深い日本人の心に触れこれをつかむことなくして、説教も牧会も宣教もままなりません。先月の「天の窓」に、「バンクシーのキャンパス」と題して、余白(余裕・スペース)のない心は危険と書きましたが、教会や礼拝も同じでありしょう。ちょっとほっとするそんな心の余白が必要なのです。「難しいことをやさしく、やさしいことを深く、深いことをおもしろく、おもしろいことをまじめに」とは作家井上ひさし氏の言葉ですが、これも心と人生に余白がなければできない素晴らしい「笑点」だと思うのです。

心の豊かさと言えば、以前、読売「編集手帳」にボブ・ウッドワード氏の言葉が引用されていたのを思い出します。「工具箱にハンマーしか入っていないと、あらゆる問題が釘に見えてしまう」。なるほど、一軒の家を建てる大工さんはノコギリも使えばカンナも使うのです。心の工具箱にも、もし金槌しか入っていなければ大変です。大工さんであったイエス様の大きな工具箱には様々な道具が入っています。まだまだ入るスペースもあります。そうです、主はわたしやあなたという工具を使って、笑顔に満ちた素晴らしい神の家・教会をここに建てあげてくださるのです。

大和でも各支教会でも毎日用いられる「リビングライフ」。そうです、私達の信仰は生きる(リビング)ライフスタイルなのですから、心と人生に豊かな「笑点/焦点/昇天」を得て、豊かに生きようではありませんか!